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北京大山子国際芸術祭 DIAF2005
昨年度の北京大山子国際芸術祭は、絵画、映像、建築、パフォーマンスなど合計30以上のイヴェントが開催され、100人以上のアーティストが11カ国から集まり、80,000人以上の集客があった。そのなかのイヴェントのひとつとして、銀座の東京画廊がもつギャラリー「北京東京藝術工程BTAP」において昨年、「Modern Style in East Asia 2004」と題し、ライフスタイルをテーマに、みかんぐみなど日本で活躍する作家や、艾未未など中国で活躍する作家ら計15名が参加して、建築・芸術・デザインを横断するグループ展を開催した。
今年は日中の若手6組のメディアアーティストを集めた展覧会「東方主義電子藝術 Techno-Orientalism展」が開催され、日本からRE[ ]/Responsive EnvironmentやFlowなどが参加した。 |
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「北京大山子国際芸術祭 DIAF2005」会場風景 |
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図面を描きながら建材を調達 |
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設営/Setting
北京に行って驚いたことのひとつは、人件費の安さと対応の早さである。われわれは現地に着いてから展示作品の一部を製作すべく、地元の日本人留学生に案内してもらい「建材大世界」と呼ばれる各種材料や加工の店が軒を連ねる町へ足を運んだ。広い場内はサッシ、金物など建材の種類ごとに区画されている。過剰な看板やわかりやすいディスプレイはなく、店ごとの違いが見えにくい。われわれは適当にあたりをつけて店に入り、店員と使える材料と技術を相談しながら、その場で図面を描いていった。次の日の昼には完成したパーツが配達されてきた。価格は日本の五分の一程度で対応も早かった。
三日間にわたる設営作業はギャラリースタッフのみなさんとボランティアの学生のおかげで無事完了し、オープニングを迎えることとなった。以下は展示の風景である。 |
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RE[ ]展示風景 |
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□RE[ ] /Responsive Environment 展示は、メディアアートと都市・建築デザインやランドスケープデザインが融合したダイナミックな環境「Soft Architecture」を想定したインスタレーション作品の3つのモックアップ。
RE[ ]/Responsive Environment (日本)
建築、音楽、ダンス、映像、デザインというさまざまな領域をクロスオーバーするコラボレーションにより空間表現を行なうユニット。1993年の結成以来、さまざまなパフォーマンスやインスタレーション作品の制作とプロジェクトの発表を国内、海外で多数行なっている。
メンバー:日高仁、山代悟、亀井寛之、西澤高男、河内一泰 |
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Garando:
日本中世の仏教美術をはじめとする建築や風景を題材としたビデオインスタレーション作品。箱形のメッシュ素材のスクリーンによって立体的に浮かび上がる映像、そして空間を切断するオリジナルの照明装置などによって、立体的な映像空間をつくり出す |
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TG:
TG(The Tower of Gravity)はわれわれが新しいタイプの建築として構想したAudio Visual Installation=環境構造物。人類の繰り返してきた建設と破壊の歴史をモティーフとした立体的な映像が、2枚の塔状のスクリーンに投影される。その重力に屹立した曖昧な存在感と共にダイナミックに立ち上がる |
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SCANNED AIR:
オリジナルの照明装置によるインスタレーション。ゆっくりと移動する光のラインは、空間の輪郭をなぞりながら変化していく。私たちが普段視覚的に体験している空間を光によって部分的に取り出す事で、触覚に近い感覚として空間を再認識する事ができる。この作品はゴシック様式の教会などの歴史的建造物の内部空間に置かれる事を想定して制作されている |
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Flow展示風景 |
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□Flow
北京2カ所と日本1カ所に各々の音階(ド・ミ・ソ)を持つ風鈴を吊り下げ、3カ所の音をインターネットに生中継し、ネット上でミックスする事によって仮想の和音(ハーモニー)を作るプロジェクトを発表した。
Flow (日本)
社会状況にフローし、ソーシャルデザインするメディアアート・ユニット。公共空間を用いて社会状況に対して問題提起するプロジェクトを行なう一方、美術館や科学館などからの作品の依頼も多く、サイエンスをテーマとした作品やサイトスペシフィックな作品を発表している。
メンバー:田中陽明、瀬籐康嗣、山岸清之進
URL:http://www.floweb.org/ |